学校復帰・社会復帰を目指して!「もう一度勉強したい」不登校・ひきこもりの方の学習支援 & 臨床心理士による親子カウンセリング・親御さんのコンサルティング

不登校は「甘え」?

不登校は甘え?それとも甘えじゃない?

「不登校の子は甘えているだけ・・・」
「不登校の子は心が弱い・・・」
そんなふうに厳しい言葉を言われてしょんぼりしてしまったお子さんや親御さんはとてもたくさんいらっしゃいます。

「自分は甘えてるだけなのかな」
「自分は弱いのかな」
・・・そう思って、余計に自分を追い詰めてしまいますよね。

不登校は甘えか、甘えではないのか?

答えは一概には言えませんが、
もし「甘え」を「逃避」とか「弱さ」とか「依存」という意味で使っているなら、
不登校のお子さんの75パーセントは「甘えではない」と言えると思っています。
75パーセントとは、微妙な数字かもしれませんが(汗

例えば、
いじめや友だち関係の悩み、学校生活の悩みなどがあって学校を休み始めたお子さんは、
「他の大勢の同級生は学校に行っているのに、学校に行かない」という意味では「逃げている」と言えるかもしれません。
しかし、あえて「学校に行かない」という道を選び、その後の選択肢を考えているのであれば、
「逃げている」という意味での「甘え」ではないと思います。

また、お母さんと離れて学校生活を送ることに不安を感じる「分離不安」のお子さんが、
腹痛や微熱などの症状で学校を休み続けているとしたら、「甘え」と言えるかもしれません。

しかし、腹痛や微熱などの症状(「疾病利得」と呼びます)の助けを借りず、
お子さん自らが「自分はお母さんと離れることに不安を感じている」と自覚し、
「不安を軽減し、克服する努力をしよう」とし始めるなら、
不登校を続けたとしても、「甘え」ではなくなるでしょう。

一方、
学校に行かず、家族以外との交流を持たず、統合失調症やうつ病などの心因性疾患がなく、
なおかつ学校に行かない状態の自分を省みようとしないお子さんの場合は、
残念ながら「逃避」や「依存」という意味での「甘え」と言えるでしょう。

このようなお子さんは、長期のひきこもり状態になる可能性があります。
できるだけ早くに、ひきこもり状態から少しずつ抜け出る努力をし始めましょう。

余談になりますが、
「甘え」の研究をしたわたしは、別の面で「不登校は『甘え』」説を聞くたびにがっかりしています。
現代では、「甘え」が悪い意味でのみ使われています。
「甘え」を有効活用できる人は、人間関係が豊かです。
個人主義にとらわれすぎない、日本人古来の「適度な甘え」を活かした人間関係を構築していけたらいいですね。