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不登校・ひきこもりの長期化を防ぐ方法 居心地と自己愛の問題を見つめ直して

不登校・ひきこもりは長期化してしまうと学校復帰・社会復帰が難しくなりがちです。

不登校状態やひきこもり状態を長期化させないためには「居心地」「自己愛」がキーワードになります。

 

家や部屋の居心地がカギ

ごくシンプルな結論は「家(部屋)を居心地悪くすること」です。

学校に行かず家にいるのが楽なのは、家や部屋の居心地が良いからです。

 

実際、おうちに訪問すると、当人にとってはとても居心地が良いんだろうなぁと想像がつくお部屋で暮らしていらっしゃることがほとんどです。

「これは部屋や家から出たくなくなっちゃうな」と納得できる環境に住んでいます。

 

家の内と外の「居心地の良さ」のギャップがひきこもりの遠因

家の外の過酷な(と本人は思い込んでいる)環境と、おうちの中のまったりした居心地良い環境の激しいギャップが、不登校やひきこもりにつながってしまっているのだと思います。

 

甘やかし・甘ったれを助長する生活環境

「甘やかし・甘ったれ」というわるい意味での「甘え」は、人間関係だけに発生するものではありません。

環境が人を甘やかし、その人を甘ったれにしてしまうこともたびたびあります。

不登校やひきこもりの長期化に悩む親御さんは、まずは環境を再考してみることをおすすめします。

 

環境を再考するといっても、いきなりそれまでの部屋から追い出したり等といった荒療治は家族が一丸にならないと難しいかと思います。
また、そのようにしたからといってその日からサクッと自立してくれるわけでもありません。
たくさんの機関と協力する必要もあります。

このような大がかりな対策をするよりは、子どもの「そのうち学校行くから」「そのうち働くから」という言葉を信じていたい・・・と願ってしまう親御さんのお気持ちもわかります。※

 

不登校・ひきこもりが長期化する理由

すでに不登校やひきこもりのお子さんが、自発的に家から出るのを待っていたら長期化は必至です。

 

「そのうち学校に行く」「そのうち社会復帰する」を信じるのはご法度

「子供が『そのうちがんばる』と言っているから・・・」
親御さんはお子さんのその言葉を信じたいでしょうが、ひきこもるタイプのお子さんは自信をなくし家庭の外のことから回避的になってしまっています。
心では「社会復帰しなければ」と思っていてもなかなか行動にうつしづらいのです。

 

少しずつ社会的な人間関係を

ひきこもるタイプの不登校の方にとって、学校復帰や社会復帰が困難なのは人間関係に不安や恐怖を抱いているためであることがほとんどです。

ひきこもったままだと、どんどん外部の人と接する機会が失われ、それに比例して不安や恐怖が増し、さらに学校復帰・社会復帰が遠ざかります。

 

ひきこもっていると自己愛の障害が起こりがち

さらに、そのようにして学校復帰・社会復帰をためらっていると、自己愛が肥大してしまう可能性があります。

 

幼児性万能感をこじらせたタイプは自己愛肥大の王道

家の中での幼児的な万能感を保っていたいという気持ち(無意識であることも多い)から、外に出づらくなっているケースは自己愛肥大の王道タイプです。

親も心配するだけできついことは言わないし、ごはんも毎食用意してもらえる。
部屋に居ればマンガもゲームもあって居心地抜群。

家の中ではなんでもできるのに外ではきっと無力にちがいない自分・・・そんな現実を認めたくないゆえに、さらにひきこもり状態が続くのです。

 

極端に自信をなくすのも自己愛に問題がある

また、自信をなくすタイプの自己愛障害が起こる人もいます。

自分はダメなやつだ、ととことん追い詰めます。
ダメなやつだと思いたくなければ少しずつ社会に出ていくしかないのに、そのための機会を逃して余計に追い詰めていってしまいます。

このタイプも「傷つきたくない」という自己愛による不適応行動を起こしていると考えられます。

 

甘えの許される関係だけでなく社会的な関係を築く練習を

このような自己愛の障害を防ぐためにも、少しずつでも家族以外の人に慣れていく必要があります。

「ひきこもりは甘え」・・・と言い切るつもりはないのですが、自己愛の問題が起きている場合、ひきこもりと甘えの問題は切り離せません。

家の中の、甘えの許される人間関係だけでなく、きっぱりとけじめのついた社会的な人間関係を築けるようにしていくことが大切です。

 

しかし、社会的な人間関係を築く訓練といっても、そのための自発的な行動をお子さんだけに求めていたら、なかなか実現されないでしょう。

 

本気で不登校やひきこもりの長期化を防ぎたいなら、親御さんから行動していく必要があります。

 

家から出ないなら、家に人を呼ぼう

長期の不登校・ひきこもりを防ぐために親御さんができること。

・・・それは、家に人を呼ぶことです。
不登校状態・ひきこもり状態のお子さんが外に出ないなら、家に外の人を呼んでしまえばいいのです。
そのようにして外部の刺激に慣れ、社会復帰への可能性を高めていくのです。

 

専門家とタッグを組んで

おじいちゃんおばあちゃんなど身内の方でもいいのですが、できれば複数の「専門家的な第三者」に定期的に訪問してもらうことをお勧めします。

また、専門家がお子さんと会うことよりも、親御さんが専門家とタッグを組むことが重要です。

 

身内だとうまくいかない理由や専門家を呼ぶ方法、親と専門家のタッグが重要な理由、具体的な流れ等については当方のこちら↓のブログで詳しくご説明しています。

不登校・ひきこもりの長期化を防ぐ方法|家庭教師カウンセラーの不登校支援プロジェクト

ぜひご覧ください。

 

※ちなみに、決して大がかりな対策というわけではなく、特に複数の機関と協力するのは不登校・ひきこもりにおいてはどんなケースでも必須です。
家庭だけで、あるいは誰かひとりに頼るだけでなんとかしようとするのには危険もあるし限界もあるということをご理解ください。