不登校に関する親の不安解消イメージ画像

親御さんと子どもさんの不安は、とても密接にからみあっています。

親御さんの不安についてお話する前に、
子どもさんの不安についてお話させてください。

不登校の子は不安が軽減すると一人で歩き出せる

不登校の子どもさんは、
不安がある程度解消されるとずいぶん大人になります。


自分なりに生産的な生き方をしようとし始めます。


不登校のお子さんの多くは、
不安が強いために学校へ行くことができません。


学校へ行くと不安がさらに強くなるから、
不安になることから身を守るために「学校へ行かない」という防衛策をとるのです。


不安が軽減すれば、自己防衛する必要がなくなります。
「学校へ行かない」という手段をとる必要がなくなります。


不安が軽減したお子さんがいつの間にかまた学校復帰しているケースも多いのは
このためです。



子どもが不登校だと親も不安になる

親御さんの不安について、考えてみましょう。


お子さんが不登校になると、親御さんも心が揺れます。

「うちの子はどうしちゃったんだろう」
「どうして学校に行けないんだろう」
「去年までは元気に学校に行っていたのに」

親御さんの不安感が高まると、
不登校で毎日家に居る子どもさんに当たってしまうこともあるでしょう。


子どもさんは親御さんをよく見ています。
不登校になる子どもさんは、年齢に比して幼い部分を持っていることが多いです。

親御さんの不安を自分のことのように感じてしまいます。


不登校の子どもさんにとっては、
親御さんの不安を、「これは親の問題だ」というふうに自分と切り離して考えることが難しいことがままあるのです。


不登校の子どもさんの不安を少しでも軽くするために、
親御さんの不安も解消しておくことをオススメします。



親の不安を解消するために

親御さんが不安になってはいけない、と言っているのではありません。

子どもさんの不登校に際して、不安になるのは当然のことです。
親御さんの不安、本当に共感します。

「不登校だと進級もできないし受験もできないかもしれない」
「このまま不登校を続けてひきこもりになってしまったらどうしよう」
「ひきこもりになったら簡単に社会復帰などできない、だから早くに学校復帰」

・・・と先ざきのことを想像して不安になるお気持ち、とてもわかります。


でも・・・
親御さんの不安は不登校の子どもさんに伝わります。
親御さんが「どうしようどうしよう」とうろたえていると
不登校の子どもさんはいつまでも不安なままです。


親御さんがどっしりと構えて見守ってあげることで、
子どもさんは安心します。

親の不安を軽減するために

「そんなこと言ったって、ウチの子が他の家の子と違うのが耐えられない!」
「親の不安が消えず、つらくてどうしようもない」
「子どもよりわたしのほうがつらい」
・・・そんなふうにお悩みのお父さんお母さんもいらっしゃいます。
お気持ち、とてもわかります。


まずは、誰か信頼できる人に悩みを吐き出しましょう。
ご実家のおじいちゃんおばあちゃんや、
担任の先生やスクールカウンセラーでも良いでしょう。


気持ちを吐き出すことでずいぶんラクになります。
不安は、溜めてしまうとどんどんモヤモヤして、ネガティブな思いを生んでしまいます。

かかりつけのお医者さんに相談するのも良いと思います。

お父さんお母さんだけでも、
専門家の意見を聞くことで不安感はかなり解消されるでしょう。


また、あせってはいけません。
これまで、えむ心理研究室が担当させていただいた不登校ケースの中で、
親御さんがパニック寸前にあせっている最中に不登校のお子さんが学校復帰したケースはとても少ないです。


親御さんからもお子さんからも焦りが消えた頃、
自然とお子さんから学校や将来に対する前向きな気持ちや行動が生まれることが多いです。


難しいとは思いますが、あまり考えすぎないことです。
親御さんが自分のことで七転八倒している姿を見て、お子さんもさらに苦しんでしまいます。

どれだけ心配でも、不登校のお子さんに対して過干渉にならないようにしましょう。



不登校の子への「親の対応」で、避けるべきこと

親御さんの不安を子どもさんにぶつけるのは避けましょう。


不安を解消するために子どもさんにむやみに登校刺激をしたり、
イライラしたり泣いたりしてしまっても
子どもさんは混乱するばかりです。


まずは心を落ち着けて、
「子どもが不登校でも大丈夫」なお父さんお母さんになってください。



安心感が増えると心が強くなる

お父さんとお母さんが、優しく落ち着いたまなざしで見守っていてくれている・・・
そうすると、子どもさんもお父さんお母さんを見ていて安堵するはずです。
安心感が増えれば、子どもさんは自然と、自分の心の中に強さを見つけていきます。

ひとつずつ少しずつ芽生える心の強さが、
学校復帰や社会復帰に確実につながっていきます。




えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、
さまざまな悩みを抱えるお子さんと、そのお父さんお母さんのお手伝いをしております。


「不登校」「お子さんとのかかわり方」等のテーマについて、学習支援やカウンセリングをご検討中の方はメールフォームからお申込み・お問合せください。

学校復帰できることが不登校の解決?



子どもさんが学校に行けなくなってしまうと、親御さんは深く苦悩なさいます。

不安感や無力感を抱く子どもさんに対して、親御さんはなんとかしてあげたいと思うようになります。

「どうしたら不安を取り除いてあげられるだろうか」

・・・そのように悩んでおられるならば、
親子二人三脚で、
あるいは不登校の専門家とともに三人四脚で、
一日でも早く子どもさんの悩みが軽くなるようにしていくことができます。



不登校について、親の悩み方にも違いがある



しかし、次のように悩む親御さんも少なくありません。

「どうしたら学校に戻れるだろうか」

・・・この場合、不登校の解決は「学校復帰」のみとなります。


もちろん、えむ心理研究室も義務教育の間は出来るだけみんなと同じように学校に通ったほうが良いと考えています。
(例外はあります)

そして、
子どもさんが本心から
「学校にまた行けるようになりたい」
と願っている場合は、
お父さんお母さんの「学校復帰」に向けての努力も無駄にはならないでしょう。



親の「学校に戻るには?」が子どもの負担になることも



一方で、
子どもさんが「学校に行きたくない」という気持ちが強い場合は
親御さんの「どうしたら学校に戻れるだろうか」という苦悩が子どもさんにとって逆効果になる可能性が高いです。


また、
子どもさんが親の顔色をうかがう傾向の強いいわゆる「良い子」の場合、
本当は「学校に行きたくない」と思っていても
親御さんの「学校に戻って!」という期待にこたえようと無理してしまうこともあります。


もし、不登校の子どもさんに学校復帰してほしいとお考えならば、
親御さんにはぜひいちど、「どうしたら学校に戻れるだろうか」という考えを保留にしていただきたいと思います。



不登校についてのより良い考え方



では、不登校の子どもさんに対して親御さんはどういう考え方・接し方をするのが良いのでしょうか。

不登校の子どもさんに大しては、
「どうしたら学校に戻れるだろうか」
ではなく、
「どうしたら子どもの不安を取り除いてあげられるだろうか」
と考えてみてください。



どうしたら子どもは再び学校に行けるようになる?



子どもさんは、不安がなくなれば自然と学校に戻ることでしょう。
あるいは、
自分で自分の道を見出し、学校へ行かなくても成長・自立の道を歩むことでしょう。


不登校の解決は、学校復帰だけではありません。

悩みの解決が中途半端なまま学校復帰しても、
問題の根っこは子どもさんの心の中に残っています。
まずは、子どもさんの心の中の問題を少しずつひもといていきましょう。

問題がはっきりして不安が解消し始めれば、
子どもさんは前を向いて歩き始めます。



不登校は貴重な機会。学校復帰をあせらずに!



不登校で学校を休んでいる期間は、親子にとって、とても貴重な機会です。


子どもさんに対して登校刺激をしてしまいたくなったら、
「学校に行きなよ」という言葉を少しだけ飲み込んで、
じっくりと子どもさんと話し合いをしてください。
学校のことだけでなく、いろんなことを話し合いましょう。


「とにかく学校復帰!」とあせらずに、
学校のこと、家のこと、これからのこと、
ぜひ親子でいろんなことを穏やかに話し合ってみてください。
きっと、普通に学校に行っているだけでは気づけないようなすばらしいことに親子で気づけるはずです。


不登校は親子で成長する機会です。
えむ心理研究室は親御さんと子どもさんを心から応援しています。




えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、
さまざまな悩みを抱えるお子さんと、そのお父さんお母さんのお手伝いをしております。

「不登校」「学校復帰」等のテーマについて、学習支援やカウンセリングをご検討中の方はメールフォームからお申込み・お問合せください。

どうしたら学校復帰してくれる?



お子さんが不登校になった親御さんが、必ず考えること・・・

それは、

学校復帰について。

「いつ学校復帰するのだろう?」
「どうしたら学校復帰するのかしら?」

と、親御さんはきっと考えることでしょう。



不登校のお子さんを学校復帰しやすくするには

不登校のお子さんを学校復帰しやすくする方法はあるのでしょうか。


不登校のお子さんがどんな性格でも、共通して言えることは、ひとつ。

学校復帰させたいなら、
学校復帰を強要しないことです。

「学校に行きなさい」と叱ったり、
「どうして学校に行かないの?」と問い詰めたり、
「いつになったら学校に行くの」とプレッシャーを与えたり・・・
いずれも学校復帰の強要にあたります。


なぜ学校復帰を強要してはいけないの?

不登校のお子さんに対して、親御さんが
「学校に行きなさいよ」
「いつまで休んでいるつもりなの?」
と学校復帰を強要すると、どうなるでしょうか。

逆に不登校が長続きしたり、親子関係が良くなくなったりする可能性があります。


真面目で責任感の強い不登校のお子さんの場合

たとえば、
不登校のお子さんが、真面目で責任感の強い性格だったら、どうでしょうか。
お父さんお母さんから「学校に行きなさい」と言われたら・・・

真面目で責任感の強いお子さんならば、
親御さんから「学校に行きなさい」と言われる前から、
「学校に行かなきゃ」と必死に思っているはずです。

「行かなきゃ、と思っているのに、行けない」
「行けない自分のことが、とても恥ずかしい」
そんなふうに、自分に自信をなくしている可能性も高いでしょう。

そんなとき、お父さんお母さんから学校復帰をせかされたら、
自分のことを追い詰めてしまうと思います。

お父さんお母さんに対して申し訳ないという気持ちも強くなり、
家に居ても落ち込んでしまうことが増えるかもしれません。

不登校のお子さんが、真面目で責任感の強い性格だったら、
優しく見守ってあげましょう。
そして、学校復帰を強要するよりもむしろ、
「焦らなくていいんだよ」と安心させてあげましょう。

真面目なお子さんならば、
「中学生ならば中学校に行くもの」
「高校生ならば高校に行くもの」
という観念がしっかりあることと思います。

気持ちが落ち着き、自分の心が整理できれば、
自然と学校に再登校することを視野に入れるはずです。

不安感の強い不登校のお子さんの場合

不登校のお子さんが不安感の強い神経質な性格だったらどうでしょうか。

不安感の強いお子さんは、
学校に行っているときも不安だったけれど、
休み始めても学校に対して不安を感じていることが多いです。

不登校になると、不信感も強まっているかもしれません。
不登校になったばかりの頃は、「家族だけが唯一の味方」と思っていることもあるでしょう。

そんなときに、お父さんお母さんが
「学校に行きなさい」「いつから学校に行くの」と言っても、
逆効果です。

かえって、
「お父さんお母さんも信じられない」「自分には味方が誰もいない」と
思いつめてしまうかもしれません。

すると、
不登校の二次障害として、
不安障害や妄想性障害などの精神疾患に結びつく可能性も出てきます。
長期の引きこもりにもなりやすくなってしまいます。

不安感の強い不登校の方は、
まずは不安感を軽減することに力を注いだほうが良いでしょう。

カウンセリングを受けたり、抗不安薬を服用したりして、
不安感を軽減していきましょう。

不安感の強いお子さんは、賢くて真面目な子が多いです。
不安と上手に付き合えるようになれば、
自然と自分の今後について考えていけるはずです。

無気力な不登校のお子さんの場合

不登校のお子さんが、無気力で家でごろごろしているだけの場合を考えてみましょう。

無気力な状態のときに、
「学校に行きなさい」とか
「いつになったら行くの」といわれても、
お子さんは「うるさいなぁ」としか思えないようです。

無気力になってしまうお子さんの多くは、
自信のなさが根底にあります。

自信がないから無気力になってしまう、
無気力だと、何かにチャレンジしようと思っても出来ない。
チャレンジしようとも思えなくなってしまう。
すると、さらに自分に無力感を抱いて、また自信を失ってしまう・・・

そんな悪循環が繰り返されてしまいます。
心理学用語で「学習性無力感」という状態に近いです。

無気力な不登校のお子さんにとって、
学校に行くことは「今の自分には出来ないこと」です。

お子さんは、無気力なふうにしていても、
心の中では(無意識かもしれませんが)とても苦悶しているはずです。

そんなときに、
お父さんお母さんから「学校に行きなさい」と言われたら・・・

「出来ないこと」をつきつけられて、
無力感の上塗り、無気力の促進になってしまう可能性が高いです。

不登校のお子さんが無気力な場合には、
まずは、その無気力さについてしっかり話し合いましょう。

最初は、話し合うことに抵抗を示すと思います。

そうしたら、無理強いせずに、
「少しゆっくり休みなさい。
でも、無気力な状態があまり続くのは心配だから、
来週になったらまた話し合おう」
と、時間的な猶予を与えてあげましょう。

不登校のお子さんが無気力になってしまう理由について、
問い詰めるのではなく、じっくりゆっくり話を聞いてあげてください。


今の学校への復帰を目指すのでなく・・・

「学校復帰」というと、
現在休んでいる小学校・中学校・高校への復帰をイメージすると思います。

けれども、
お子さんにとって最善の道が、「今の学校への復帰」であるとは限りません。

いじめや友だち関係のトラブルがある場合は、
転校するという形の学校復帰もあるでしょう。

高校生の場合は、
通信制やフリースクール、高認などで
結果的に「学校復帰」することもあるでしょう。


親御さんが、
「今の学校に再び行けるようになること」に執着しすぎると、
お子さんの精神的健康が先延ばしされてしまうこともあります。

まずはお子さんの視点で、お子さんの気持ちになって、
考えてみてあげてください。



えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、
さまざまな悩みを抱えるお子さんと、そのお父さんお母さんのお手伝いをしております。

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無料で簡単なアドバイスをいたします。

学校復帰および再登校イメージ

不登校からの「学校復帰」~自然な再登校のために~

お子さんが、不登校状態だとお父さんお母さんもとても悩んでしまいますよね。

「子どももつらいようだけど、わたしも参ってしまいそう」
「子どものことを思うと、職場でもため息が出てしまう」
・・・お父さんお母さんも日々、ご自身の揺れる気持ちを抱えて大変な状況だと思います。

そんなとき、お子さんが、

「明日、学校に行こうと思う」
「今日、学校に行ってみようかな」

と「学校復帰」の意思をお父さんお母さんに伝えてきたら・・・

お父さん、お母さん、どう答えてあげますか。

「学校復帰はうれしいはずなのに、正直驚いてしまう」
「『良かった!』というのが本音だけど、それを言ったらプレッシャーになるかも」
「『無理しなくていいんだよ』と言って、ホントに行くのをやめてしまったら困るかも」

・・・こんなふうに、お子さんのことを思うあまり、頭の中がごちゃごちゃになってしまうお父さんお母さんもたくさんいらっしゃると思います。

不登校のお子さんの「学校に行こうかな」
・・・待ち望んでいた言葉のはずなのに、悩んでしまいますね。

不登校状態のお子さんが、急に学校復帰の意思を示したときは、どのように対処するのがよいでしょうか。

学校復帰発言への対処法

不登校状態のお子さんの急な「学校復帰発言」については、お子さんの言い方やしぐさ、また学校復帰発言が出た経緯を考えて、応答してあげると良いでしょう。

 

不登校のお子さんが、お父さんお母さんの顔色をうかがいながら学校復帰発言をした場合

不登校のお子さんが、お父さんお母さんに心配をかけないために、
まだ本人も何も心の準備が出来ていないのに「学校へ行こうかな」と言い出すことがあります。

このケースは、真面目で優しい子に多いです。
また、親にとっても「良い子」で、不登校になるまでずっと手のかからず、成績も良かった子や、
責任感が強く、プライドが高い子、
神経質で不安感を抱きやすい子などにも、このケースがしばしば当てはまります。

そんなお子さんが、
どうも本心ではまだ学校復帰したくなさそうなのだけれども「学校に行こうかな」と言い出したときは、
お父さんお母さんは「無理しなくていいんだよ」と言ってあげるのが良いでしょう。

また、お子さんの様子を見て、安心させてあげる言葉も言ってあげると良いかもしれません。

「学校復帰しないと、お父さんやお母さんにどう思われるか心配なの? 大丈夫だよ」
「本当は『まだ行きたくない』『学校はつらい』と思っていない? 何でも言ってごらん」
「あなたのペースでいいんだよ。お父さんもお母さんも見守っているから」

・・・などの声がけで、安心させてあげることによって、結果的にお子さんにとって学校復帰につながるケースもあります。

不登校のお子さんは、安心したがっています。
「何かあっても親に何でも言える」と思えること、
そして自分の家が安心できる場所であること(心理的な「安全基地」になること)が、学校復帰に結びつきます。

不登校のお子さんが、なんとなく上目遣いに、自信がなさそうに「学校へ行こうかな」と言い出した場合も、
お父さんお母さんの顔色をうかがっている可能性があります。
よく様子を見てあげてください。

 

不登校のお子さんが、学校復帰を「話があるんだけど」と切り出してきた場合

不登校のお子さんが、「お父さん、お母さん、話がある」と改まった感じで切り出し、
「明日から学校へ行こうと思ってる」と言い出した場合は、どうするのが良いでしょうか。

このケースは、ひとりで思い悩む男の子に多いです。
自分のことをあまり人にしゃべらない子(話したいけど話さずにかっこつけていたい子)や、
スポーツマン、体育会系の子にもよく見られます。
有言実行したいという願望がある子、または自分の弱い部分を認めたくない子にも当てはまります。

そんなお子さんが、お父さんお母さんに、改まった感じで「学校へ行こうと思う」と「学校復帰宣言」してきたときは、
その思いは受け止め、行動については柔軟にしてあげると良いでしょう。

例えば、次のような応答だと、お子さんは気が楽になって学校へ行きやすくなるでしょう。

「そっか、でも気負わなくていいんだよ。とりあえず、明日の登校の準備だけしておこうか」
「勇気出して言ってくれたね。でも、行けなくてもいいからね」
「自分ひとりでよく考えたね。無理しないでね。最初から教室じゃなくたっていいから。保健室や相談室でも」

・・・など、お子さんが気負っていれば気負っているほど、逃げ道を作ってあげてください。
そのほうが、ヘンにプレッシャーを与えずに済み、ナチュラルな学校復帰につながる可能性が高いです。

 

不登校のお子さんが、テレビなどを観ながら不意に「学校へ行く」と言い出した場合

夜、ごはんを食べた後に、いっしょにテレビを観ていて、ふと、不登校状態のお子さんが「学校へ行ってみようかな」とつぶやくように言うことがあります。

このケースは、不登校について、気持ちがだいぶ整理された子に多いです。
または、不登校や学校復帰・教室復帰についてあまり深く重くは考えていない子や、
不登校期間がさほど長くない子にも当てはまることがあります。

そんなお子さんが、ラフな感じで「学校へ行ってみよっかな」と言い出したときは、
さらりと、肯定あるいは奨励してあげると良いと思います。

「うん、いいかもね」「そっか、お弁当作っとこっか」等と、言ってあげると良いでしょう。

そのとき、お子さんの「学校に行ってみようかな」というトーンと合わせてあげると良いでしょう。
お子さんがすごく軽い感じで「学校行こっかなー」と言ったのだったら、「うんー、いいんじゃない」とやはり軽い感じで言ってあげましょう。

お子さんがぼそっと「明日、学校行ってみようと思う」とつぶやいたのなら、同じくつぶやくように、「そっか、いいと思うよ」という感じで、対応してみると良いと思います。

そしてその後は、お子さんが何か言ってくるまで学校復帰のことには触れないでいてあげましょう。

お子さんの声や口調に合わせることで、ふと湧いたお子さんの勇気に水をさすことがなくなります。
声や口調を合わせると、お子さんのペースを乱さずに済むのです。
お子さんのペースを尊重することで、お子さんの負担にならずに自然な学校復帰につながる可能性が高いです。

 

不登校のお子さんが、朝、着替えを済ませてから学校復帰発言をした場合

朝、いつもはパジャマのまま朝ごはんを食べていた不登校のお子さんが、急に、制服に着替えて「おはよう。今日、学校へ行くね」と言ってくることがあります。

このケースは、学校復帰に対して迷いがあっても「今日は行く」と決めた子に多いです。
また、制服を着ることで学校復帰に勢いをつけようとしていることが多いです。

ある程度自尊心がある子や、
学校に信頼できる友だちが複数いる子、
保健室や相談室とすでにつながりがある子などが、このケースに当てはまります。

このようなお子さんが朝、もう制服に着替えて「学校に行ってくるね」と言った場合は、
安心させてあげつつも、完全に背中を押してあげましょう。

「無理しなくていいよ」とか「大丈夫?」などはあえて言う必要はありません。
『今日は行くと決めた』・・・お子さんの勇気を尊敬し、そっと後押ししてあげましょう。

具体的には、「行ってらっしゃい」と言いながら制服のネクタイを軽く整えてあげるとか、
「わかった、気をつけてね」と言いながら軽く頭をなでてあげるなどです。

軽いスキンシップをすることで、お子さんはものすごく安心するはずです。
学校に行くと決めても、心の中は不安でいっぱいなはずですから・・・

抱きしめるなどのスキンシップや言葉数の多い声がけは、
お子さんにとっては依存心の刺激になったり不安を喚起したりする可能性があります。

軽く触れてあげて、「行ってらっしゃい」「気をつけてね」といった、普通に登校していたときにかけていた簡単な言葉をかけてあげると良いでしょう。

 

 

えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、さまざまな悩みを抱えるお子さんと、そのお父さんお母さんのお手伝いをしております。

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