家 白 黄色 がけっぷち感

不登校は子どもの問題?

不登校のお子さんだけをカウンセリングに通わせるおうちもありますが、実は不登校は家族全体の問題・課題であることがほとんどです。
お子さんだけが不適応なわけではなく、家族の問題・課題がお子さんの不適応行動として象徴的に発露しているのです。

今、この記事と読んでいますか

もし、この記事をお母さんひとりでお読みいただいている場合。
可能であれば、この記事は、お母さんひとりで読むのではなくお父さんやおじいちゃんおばあちゃん、年齢の大きいお兄さんお姉さんもいっしょに読んでください。

↑こちらについて、

「すでに夫といっしょに読んでる」
「夫が見つけて、自分も読んだところ」
「子どもも含めて家族で読んだ」
・・・という方は、お子さんの不登校のみならず家族関係の改善可能性がとても大きいです。
家族で変わっていくために、とても努力なさっていると思います。
家族で変わろうとしている姿勢をこれからもキープしていってください。

一方、
「読んでもくれないよ・・・」
「読ませたってどうせ変わってくれないし・・・」
「読ませる人がいないよ・・・」
・・・と思ったお母さん。

あなたのおうちの問題は、「お子さんが不登校であること」ではなく「お母さんが孤軍奮闘していること」です。そこを自覚してください。

■不登校は「子どもの問題」ではなく「家族の課題」

お母さんがひとりでがんばらざるを得ない状況を解消していくようにしましょう。

「子どもを治そう」とするよりも、「家族の中に協力者を見つけよう」「家族を協力者として育てよう」とすることのほうが先決です。
そうすると、お子さんとの関係もどんどん良くなると思いますしお子さんの不適応行動も改善してくるでしょう。

誰も協力してくれる人が浮かばない場合や、何も解消法が浮かばない場合は、外部機関をもっと頼ることを視野に入れると良いと思います。学校や市区町村に相談するのでも良いと思います。

不登校を「お子さんの問題」としてではなく「家族全体の課題」としてとらえていってください。

家族の課題として不登校をとらえることが出来たおうちは、どんどん改善していっています。

カウンセリングを検討くださっているおうちは、家族みんなで受ける家族カウンセリングを受けてみてください。

特にお子さんが中学生・高校生の場合は、家族カウンセリングのほうが効果が出やすいと思います。

お子さんが小学生の場合は、まだ言語化が難しいこともありますのでお子さんのカウンセリングは別のときにして、お父さんお母さんが夫婦カウンセリングを受けると改善しやすい傾向があります。

不登校を家族の課題として受け止めていくと・・・「数年後に家族みんなで『あのときは大変だったね~』なんて笑い話になればいいなと思っていたら、本当にそうなりました。家族で頑張って良かった!」・・・と、きっと言えるようになります。

学校復帰できることが不登校の解決?



子どもさんが学校に行けなくなってしまうと、親御さんは深く苦悩なさいます。

不安感や無力感を抱く子どもさんに対して、親御さんはなんとかしてあげたいと思うようになります。

「どうしたら不安を取り除いてあげられるだろうか」

・・・そのように悩んでおられるならば、
親子二人三脚で、
あるいは不登校の専門家とともに三人四脚で、
一日でも早く子どもさんの悩みが軽くなるようにしていくことができます。



不登校について、親の悩み方にも違いがある



しかし、次のように悩む親御さんも少なくありません。

「どうしたら学校に戻れるだろうか」

・・・この場合、不登校の解決は「学校復帰」のみとなります。


もちろん、えむ心理研究室も義務教育の間は出来るだけみんなと同じように学校に通ったほうが良いと考えています。
(例外はあります)

そして、
子どもさんが本心から
「学校にまた行けるようになりたい」
と願っている場合は、
お父さんお母さんの「学校復帰」に向けての努力も無駄にはならないでしょう。



親の「学校に戻るには?」が子どもの負担になることも



一方で、
子どもさんが「学校に行きたくない」という気持ちが強い場合は
親御さんの「どうしたら学校に戻れるだろうか」という苦悩が子どもさんにとって逆効果になる可能性が高いです。


また、
子どもさんが親の顔色をうかがう傾向の強いいわゆる「良い子」の場合、
本当は「学校に行きたくない」と思っていても
親御さんの「学校に戻って!」という期待にこたえようと無理してしまうこともあります。


もし、不登校の子どもさんに学校復帰してほしいとお考えならば、
親御さんにはぜひいちど、「どうしたら学校に戻れるだろうか」という考えを保留にしていただきたいと思います。



不登校についてのより良い考え方



では、不登校の子どもさんに対して親御さんはどういう考え方・接し方をするのが良いのでしょうか。

不登校の子どもさんに大しては、
「どうしたら学校に戻れるだろうか」
ではなく、
「どうしたら子どもの不安を取り除いてあげられるだろうか」
と考えてみてください。



どうしたら子どもは再び学校に行けるようになる?



子どもさんは、不安がなくなれば自然と学校に戻ることでしょう。
あるいは、
自分で自分の道を見出し、学校へ行かなくても成長・自立の道を歩むことでしょう。


不登校の解決は、学校復帰だけではありません。

悩みの解決が中途半端なまま学校復帰しても、
問題の根っこは子どもさんの心の中に残っています。
まずは、子どもさんの心の中の問題を少しずつひもといていきましょう。

問題がはっきりして不安が解消し始めれば、
子どもさんは前を向いて歩き始めます。



不登校は貴重な機会。学校復帰をあせらずに!



不登校で学校を休んでいる期間は、親子にとって、とても貴重な機会です。


子どもさんに対して登校刺激をしてしまいたくなったら、
「学校に行きなよ」という言葉を少しだけ飲み込んで、
じっくりと子どもさんと話し合いをしてください。
学校のことだけでなく、いろんなことを話し合いましょう。


「とにかく学校復帰!」とあせらずに、
学校のこと、家のこと、これからのこと、
ぜひ親子でいろんなことを穏やかに話し合ってみてください。
きっと、普通に学校に行っているだけでは気づけないようなすばらしいことに親子で気づけるはずです。


不登校は親子で成長する機会です。
えむ心理研究室は親御さんと子どもさんを心から応援しています。




えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、
さまざまな悩みを抱えるお子さんと、そのお父さんお母さんのお手伝いをしております。

「不登校」「学校復帰」等のテーマについて、学習支援やカウンセリングをご検討中の方はメールフォームからお申込み・お問合せください。

子どもさんが「学校に行きたくない」と言い出したら


子どもさんが突然、「学校に行きたくない」と言い出した・・・
親御さんにとっては頭の痛い問題ですよね。

しかも、
子どもさんがさめざめと泣きながら「もう、学校に行きたくない」と言っていたら・・・

「休んでいいよ」と言ってあげたい気持ちと、
「行きなさい」と言いたい気持ちと、
親御さんには葛藤が生じると思います。
下手に休ませて、不登校になってしまっても・・・と悩むことでしょう。


「子どもの『学校に行きたくない』」親の葛藤の解決方法


子どもさんが「学校に行きたくない」と言い出したら、
どうしたら良いでしょうか。

まずは、理由を聞いてあげてください。

できるだけ、優しい口調で聞いてあげてください。

「どうして学校に行きたくないの?」

たいていの子どもさんは、学校に行きたくない理由を言うと思います。

その理由によって、
「休んでいいよ」と許可するか、
「行きなさい」と促すか、
考えましょう。

頭ごなしに「ダメ!行きなさい!」と叱るのでは、
子どもさんの真剣なSOSを見逃してしまう可能性があります。




「学校に行きたくない」
どんな理由なら休ませても良い?


とはいえ、
ご家庭によって、休ませても良いかどうかの判断は異なると思います。

どんなケースなら休ませても良くて、
どんなケースなら行かせたほうが良いか、
一概には言えませんが、休ませるか行かせるかの「目安」を述べたいと思います。



「休んでいいよ」と言って欠席させても良い場合


・子どもさんがいじめに遭っている場合

学校に行きたくない理由が「いじめ」なら、まずは休ませてあげたほうが良いでしょう。
心だけでなく、身体的な「危機」を回避するためです。

子どもさんに詳しい話を聴いて、
子どもさんと相談した上で担任の先生にも相談しましょう。

いじめの度合いにもよりますが、
1日休んで親御さんと話をすれば、お子さんはかなり心の落ち着きを取り戻せます。

悪質かつ陰湿ないじめでなければ、
翌日からは勇気を持って登校するお子さんも多いです。


・腹痛・頭痛・嘔吐・吐き気・微熱などの症状がある場合

明らかに風邪などの症状とは異なり、
不登校の初期によくある腹痛・頭痛・嘔吐・吐き気・微熱などの身体症状がある場合は、
「休んでいいよ」というよりいったん欠席させて病院に連れていきましょう。

身体的な疾患なのか、心因性のものなのか、早めにはっきりさせることが大切だからです。

腹痛・頭痛・嘔吐・吐き気・微熱などが心因性の症状ならば、
それらの症状は子どもさんの「心の叫び」です。

子どもさんが中学生高校生なら、何を叫ぼうとしているのか、
症状の「意味」をお父さんお母さんといっしょに考えていくと良いでしょう。

もちろん、親子間では感情的になったり本音も言いづらかったりするかもしれません。
カウンセリングを活用するのも有効です。



「行きなさい」と登校を促したほうが良い場合


・学校に行きたくない理由が「勉強がわからないから」など学習面に問題がある場合

「勉強がわからない」「授業についていけない」「先生の話がわからないからつまらない」など、
学習面の問題が子どもさんの「学校に行きたくない」理由である場合は、
登校させるほうが良いケースのほうが多いです。

学習面の問題が「学校に行きたくない」理由である子どもさんは、
勉強でつまづいているだけでなく、
現実逃避することで問題を解決しようとする傾向があります。

「授業で指されて答えられなかった」
「内容のわからない授業を受けているのが苦痛」
・・・そのような理由で学校を休みたがるのは、
「自分がかっこ悪いところを人に見せたくない」
「勉強ができない自分を認めたくない」
などの感情によるものです。

少々ゆがんだ自尊心(プライド)が根底にあることが多いです。

自尊心が傷つくのが怖くて学校を休み始めてしまうと、引きこもりになりやすくなります。

もっと些細なことでも傷つくのが怖くなってしまうからです。

登校をうながしながら、
「素直に『授業がわからないんです』と先生に言って勉強の仕方を教えてもらってごらん」
とか
「学校から帰ってきたら、お母さんといっしょに復習しよう」
など、
学習面の問題を前向きに解決するようにしましょう。

・子どもさんが小学校低学年の場合

小学校低学年は、勉強だけでなく集団生活の中からさまざまなことを学ぶ時期です。

この時期に不登校になってしまうと、
小学校高学年、中学校になってもなかなか学校復帰できなくなるケースが多いです。

集団の中にいれば、多くのことを体験します。
傷つくこと、矛盾していること、人と比較されること・・・子どもさんはさまざまな試練に出会います。
今後の人生の中でも必ず何度も訪れる試練です。

それらの試練に適度な耐性をつけるためにも、
小学校低学年のうちは出来れば登校させたほうが良いでしょう。

ただし、ひどいいじめに遭っていたり、発達障害の可能性がある場合は別です。
まずは、子どもさんの話をよく聴いてあげてください。






えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、
さまざまな悩みを抱えるお子さんと、そのお父さんお母さんのお手伝いをしております。

「不登校」「お子さんの『学校に行きたくない』発言」「子育てにおける葛藤」等について、
ご質問やもっと詳しく知りたいことなどがありましたら
お気軽にお問い合わせフォームからメッセージをお寄せください。
無料で簡単なアドバイスをいたします。

不登校の原因は子育ての失敗?



お子さんが不登校になると、「子育てに失敗したからかも・・・」と自分を責める親御さんがとても多いです。


不登校の原因は、子育てに失敗したからなのでしょうか。


結論から言うと、不登校の原因を子育ての失敗だというのはあまりに無謀です。


もちろん、「不登校の原因は親御さんが子育てに失敗したからではない」と言い切れるものでもありません。


不登校の原因を、ひとつのことに求めるのは無理なのです。




過保護だと不登校になる?



同様にして、「不登校の原因は親が過保護だからだろうか」と心配になる親御さんもたくさんいらっしゃいます。


例えば、
親御さんがお子さんを、他の誰もが受ける社会的なストレスから守りすぎて、
ストレスに対する耐性がつかずに結果的に不登校になるケースもあります。
これは、親の過保護による不登校と言えるでしょう。


また、
親御さんがお子さんに対して日常生活の何もかもに口出しするといった過干渉の結果、
お子さんが学校でひとりになると、自分でどのように振舞ったら良いかわからなくなり、
不登校になる・・・というケースもあります。
これは、親の過干渉による不登校と言えるでしょう。


放任による不登校、というケースも考えられます。
親御さんがお子さんに対してあまりに無関心なケースです。
ご飯も作らず学校にも行かせずといった、児童相談所レベルの極端な場合もあれば、
放任による寂しさから非行に走る場合もあります。
これは、親の放任による不登校と言えるでしょう。



とはいえ、
不登校には、どんな子でもなりうる要因があります。


見るからに過保護だったり過干渉だったり放任だったりしている子でも、
元気に学校に通っている子も大勢いますね。


お子さんが何らかのストレスを受けたり、
自身の成長における苦悩にぶち当たったりしたとき、
複数の要因が絡み合って、不登校という症状として現れるのです。


不登校の原因を、
「親御さんの育て方のせい」とか
「子育てに失敗したせい」と
言い切るのは難しいと思います。



不登校の原因を探し始めたのはなぜ?



今、この記事を読んでくださっているお父さんお母さん、
「ウチの子が不登校になったのは、子育てに失敗したからではないか・・・」
と思い始めたのはなぜですか?


不登校のお子さんが「不登校になった原因」について思い悩む親御さんのほとんどが、
姑さんや親戚から「子育てのせいだ」と責められた経験があります。


また、お母さんの場合、配偶者、特にご主人から
「子どもが不登校になったのはお前の子育てのせいだ」と言われて、
深く思い悩んでいることがあります。


「そんなことはない」
と思っていても、真面目な親御さんほど負い目を感じてしまいます。





対人関係のトラブル以外なら、原因2割・今後8割で!



不登校の原因が明らかになっている場合で、
その原因が対人関係のトラブル(いじめやケンカなど)であるケースでは、
学校復帰・社会復帰した後に同じようなトラブルが起きても対処できるようにしておく必要があります。
不登校の原因となった対人関係のトラブルについてトラウマ化しないようにカウンセリングや心理療法でメンタルケアやメンタルコーチングをしていく必要もあるでしょう。


また、不登校に際して分離不安など不安症状がある場合も、
適度に年齢にフィットした不安感の軽減が自分でできるように、
やはりカウンセリングや心理療法でメンタルケアやメンタルコーチングをしていく必要があります。
時には、親子カウンセリングも有効です。



上記以外のケースなら、
不登校の原因を探してくよくよするのは、思い切ってやめましょう。



特に、親御さんが不登校の原因探しをするのはあまりよくありません。


お子さんが、自分自身のこころの成長のために自己分析がてら不登校の原因を考えるのは良いのですが、
親御さんが不登校の原因探しをして疲れている姿を見ると、
繊細で優しい心を持つお子さんは、親御さんといっしょに落ち込んでしまいます。


結果、学校復帰や社会復帰が遅れることもあるでしょう。



お父さんお母さんは、専門家以外の周りの声は、適度に聞き入れ適度に受け流していくと良いと思います。


真面目で責任感の強いお父さんお母さんのことを、お子さんも誇りに思っていることでしょう。


周りの声の聞き入れ方・受け流し方も、お子さんに身をもって教えてあげる・・・くらいの気持ちでいると良いと思います。




えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、
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どうしたら学校復帰してくれる?



お子さんが不登校になった親御さんが、必ず考えること・・・

それは、

学校復帰について。

「いつ学校復帰するのだろう?」
「どうしたら学校復帰するのかしら?」

と、親御さんはきっと考えることでしょう。



不登校のお子さんを学校復帰しやすくするには

不登校のお子さんを学校復帰しやすくする方法はあるのでしょうか。


不登校のお子さんがどんな性格でも、共通して言えることは、ひとつ。

学校復帰させたいなら、
学校復帰を強要しないことです。

「学校に行きなさい」と叱ったり、
「どうして学校に行かないの?」と問い詰めたり、
「いつになったら学校に行くの」とプレッシャーを与えたり・・・
いずれも学校復帰の強要にあたります。


なぜ学校復帰を強要してはいけないの?

不登校のお子さんに対して、親御さんが
「学校に行きなさいよ」
「いつまで休んでいるつもりなの?」
と学校復帰を強要すると、どうなるでしょうか。

逆に不登校が長続きしたり、親子関係が良くなくなったりする可能性があります。


真面目で責任感の強い不登校のお子さんの場合

たとえば、
不登校のお子さんが、真面目で責任感の強い性格だったら、どうでしょうか。
お父さんお母さんから「学校に行きなさい」と言われたら・・・

真面目で責任感の強いお子さんならば、
親御さんから「学校に行きなさい」と言われる前から、
「学校に行かなきゃ」と必死に思っているはずです。

「行かなきゃ、と思っているのに、行けない」
「行けない自分のことが、とても恥ずかしい」
そんなふうに、自分に自信をなくしている可能性も高いでしょう。

そんなとき、お父さんお母さんから学校復帰をせかされたら、
自分のことを追い詰めてしまうと思います。

お父さんお母さんに対して申し訳ないという気持ちも強くなり、
家に居ても落ち込んでしまうことが増えるかもしれません。

不登校のお子さんが、真面目で責任感の強い性格だったら、
優しく見守ってあげましょう。
そして、学校復帰を強要するよりもむしろ、
「焦らなくていいんだよ」と安心させてあげましょう。

真面目なお子さんならば、
「中学生ならば中学校に行くもの」
「高校生ならば高校に行くもの」
という観念がしっかりあることと思います。

気持ちが落ち着き、自分の心が整理できれば、
自然と学校に再登校することを視野に入れるはずです。

不安感の強い不登校のお子さんの場合

不登校のお子さんが不安感の強い神経質な性格だったらどうでしょうか。

不安感の強いお子さんは、
学校に行っているときも不安だったけれど、
休み始めても学校に対して不安を感じていることが多いです。

不登校になると、不信感も強まっているかもしれません。
不登校になったばかりの頃は、「家族だけが唯一の味方」と思っていることもあるでしょう。

そんなときに、お父さんお母さんが
「学校に行きなさい」「いつから学校に行くの」と言っても、
逆効果です。

かえって、
「お父さんお母さんも信じられない」「自分には味方が誰もいない」と
思いつめてしまうかもしれません。

すると、
不登校の二次障害として、
不安障害や妄想性障害などの精神疾患に結びつく可能性も出てきます。
長期の引きこもりにもなりやすくなってしまいます。

不安感の強い不登校の方は、
まずは不安感を軽減することに力を注いだほうが良いでしょう。

カウンセリングを受けたり、抗不安薬を服用したりして、
不安感を軽減していきましょう。

不安感の強いお子さんは、賢くて真面目な子が多いです。
不安と上手に付き合えるようになれば、
自然と自分の今後について考えていけるはずです。

無気力な不登校のお子さんの場合

不登校のお子さんが、無気力で家でごろごろしているだけの場合を考えてみましょう。

無気力な状態のときに、
「学校に行きなさい」とか
「いつになったら行くの」といわれても、
お子さんは「うるさいなぁ」としか思えないようです。

無気力になってしまうお子さんの多くは、
自信のなさが根底にあります。

自信がないから無気力になってしまう、
無気力だと、何かにチャレンジしようと思っても出来ない。
チャレンジしようとも思えなくなってしまう。
すると、さらに自分に無力感を抱いて、また自信を失ってしまう・・・

そんな悪循環が繰り返されてしまいます。
心理学用語で「学習性無力感」という状態に近いです。

無気力な不登校のお子さんにとって、
学校に行くことは「今の自分には出来ないこと」です。

お子さんは、無気力なふうにしていても、
心の中では(無意識かもしれませんが)とても苦悶しているはずです。

そんなときに、
お父さんお母さんから「学校に行きなさい」と言われたら・・・

「出来ないこと」をつきつけられて、
無力感の上塗り、無気力の促進になってしまう可能性が高いです。

不登校のお子さんが無気力な場合には、
まずは、その無気力さについてしっかり話し合いましょう。

最初は、話し合うことに抵抗を示すと思います。

そうしたら、無理強いせずに、
「少しゆっくり休みなさい。
でも、無気力な状態があまり続くのは心配だから、
来週になったらまた話し合おう」
と、時間的な猶予を与えてあげましょう。

不登校のお子さんが無気力になってしまう理由について、
問い詰めるのではなく、じっくりゆっくり話を聞いてあげてください。


今の学校への復帰を目指すのでなく・・・

「学校復帰」というと、
現在休んでいる小学校・中学校・高校への復帰をイメージすると思います。

けれども、
お子さんにとって最善の道が、「今の学校への復帰」であるとは限りません。

いじめや友だち関係のトラブルがある場合は、
転校するという形の学校復帰もあるでしょう。

高校生の場合は、
通信制やフリースクール、高認などで
結果的に「学校復帰」することもあるでしょう。


親御さんが、
「今の学校に再び行けるようになること」に執着しすぎると、
お子さんの精神的健康が先延ばしされてしまうこともあります。

まずはお子さんの視点で、お子さんの気持ちになって、
考えてみてあげてください。



えむ心理研究室では、プロ家庭教師の学習支援や臨床心理士のカウンセリングを通して、
さまざまな悩みを抱えるお子さんと、そのお父さんお母さんのお手伝いをしております。

「不登校」「学校復帰」「親の対応」等について、
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登校刺激イメージ画像

登校刺激はしたほうがいい?しないほうがいい?



不登校状態のお子さんを持つ親御さんにとって、登校刺激はとても重要なテーマになっていることと思います。


「子どもに学校のことを話しかけるのはいつにしたらいいんだろう」
「一度、『学校に行ったら』と言ったら拒絶され、以降話し合いたくても話し合えていない・・・」
「むやみに登校刺激してはいけないとわかっているけれど、同級生が学校に行っている日中に家でのほほんと過ごしている姿を見ているといらいらしてしまう・・・」


不登校状態のお子さんをもつお父さんお母さんにとって、
登校刺激に関する悩みは非常に深い悩みになっています。


登校刺激をしたほうが良いかしないほうが良いかについては専門家によって意見が違います。
迷ってしまいますよね。


ある専門家は、「登校刺激はしないほうが良い」と言い、
別の専門家は、「どんどん登校刺激していったほうが良い」と言っています。


えむ心理研究室では、
これまでの不登校の生徒さんとのかかわりや、
不登校に関するケース報告・論文などを分析しています。


分析の結果、
「不登校状態になってからの期間」と
「お子さんの性格」によって
登校刺激を使い分けたほうが良さそうだという結論にたどりつきました。


結局はケースバイケースということになってしまって申し訳ないのですが、
できるだけ詳しくわかりやすくご説明していきたいと思います。


今回は「不登校状態になってからの期間」による登校刺激の使い分けについて
考えていきます。



 

学校を休み始めて間もない、不登校状態1~2週間程度のお子さんへの登校刺激



学校を休み始めてから1~2週間ならば
もし教室に復帰するとしても
「ちょっとひどい風邪ひいちゃった」
とか
「熱がなかなか引かなくて」
など、
同級生への言い訳もしやすいですよね。


ですから、
まだ休み始めて1~2週間以内で、
不登校の理由がはっきりしていて、
不登校の理由が学校を休み続けるに値しない、と思われた場合は
出来るだけ登校刺激をしたほうが良いと思います。


「学校を休み続けるに値しない、不登校の理由」とは・・・
例えば、
「友だちからのちょっとしたいやがらせ」とか、
「友だちとの意思の疎通の問題によるすれ違い」とか、
「学校の先生に叱られて嫌な思いをしたから」など、
誰もが経験するような「ちょっとした嫌なこと」です。


「学校を休み続けるに値しない」と判断するためには、
しっかり話を聴くことが大切です。


お父さんお母さんがお子さんの話を根気良く聴いているうちに、
お子さん自身が
「なんか、いいや。明日から学校行く」
とすっきりすることも多々あります。


お子さんが元気そうにしていても、追い詰めるような登校刺激は禁物です。
「元気なら学校行きなさいよ!」
ではなく、
「学校、行ってごらん。もし嫌なことがあっても、帰ってきてからちゃんと話聴くから」
など、そっと促し、かつしっかりとあなたを受け止めるよ、という意思表示を登校刺激の中に込めましょう。



 

不登校状態になってから1ヶ月以上1年未満のお子さんへの登校刺激



不登校状態になってから1ヶ月以上たつと、
お子さんは、学校を休むことができてホッとしている反面、
学校に行っていないことによる劣等感にさいなまれます。


お子さんの中で「学校に行かなきゃ」という気持ちと「学校を休みたい」という気持ちが戦っている状態です。
そして、昼間はいつも学校のことを考えているお子さんが多いです。


ですからこの時期は、
同級生と比べるような登校刺激は禁物です。


同級生が遊びに来てくれた場合を除き、同級生を引き合いに出すのもできれば避けたほうが良いかと思います。
「同じクラスの○○ちゃんのお母さんと会ったよ」
とか
「近所の△△君が、期末テスト難しかったって言ってたよ」
などの話題を出すと、
お子さんの劣等感が不必要に増してしまうかもしれません。


不登校状態になってから1ヶ月以上半年未満のお子さんへ登校刺激をするとしたら、
お子さんに共感した上で、お父さんお母さんの本音を伝えてあげるのが良いかと思います。


「学校を休んでいると安心するんだね。でも、これからどうしよっか。お母さん、ちょっと心配だよ」
とか、
「学校に行ってるときには見せなかった笑顔が見られてうれしいよ。でもお父さんもキミのことが心配だから、少しずつ今後のこと考えていこうか」
など、
共感→登校刺激(将来刺激)、といったふうに伝えてみるのが良いと思います。


学校のことを話し合うとき、
「お父さん・お母さん・お子さん」の3人で家族会議のようにするよりは、
お父さんとお子さんが対話したあとにお母さんとお子さんでお話する、というように、
1対1で話すことをオススメします。


お父さんお母さんふたりから同時に登校刺激されると、
お子さんとしてはアウェー感が高まるためです。


お父さんお母さんとしても、
お子さんとの話し合いが気まずくなったときに、
お父さん・お母さん・お子さんの3人での話し合いのほうがラクだと思います。
すぐに片方(お父さんorお母さん)に話を振ることができるからです。


でもお父さんとお母さんが「ねぇ、お父さん」「なぁ、お母さん」と同調し合えばし合うほど、
お子さんにとって焦りと疎外感が生まれます。


お子さんも、自分の中の「学校に行かなきゃ」という気持ちと「学校を休みたい」という気持ちの葛藤で、必死にがんばっている状況です。
ぜひタイマンで、話し合っていただきたいと思います。


そうすると「すぐに学校へ行く」という結論にはならないかもしれませんが、
確実にお子さんにとっては、将来を考えるきっかけが生まれます。


出来るだけ希望のある登校刺激・将来刺激をしてください。


「このままじゃダメだよ」とか「学校に行かなくてどうするの」といった、
救いようのないダメ出しはしないであげてください。


将来なりたいものや、学校へ行かない場合の選択肢について、
いっしょに考えていってあげてください。



 

不登校状態になってから1年以上のお子さんへの登校刺激



不登校状態になってから1年以上たつお子さんへの登校刺激について考えてみましょう。


もし、
お子さんが今後についてどう考えているか不明な場合や、
学校や相談機関との連携が取れていない場合は、
「登校刺激」というよりは「専門家刺激」をすると良いと思います。


1年以上、家族以外の誰とも会わないような生活になっている場合は、
専門家のところに連れていくべきです。


長期のひきこもり状態に発展させないためです。
長くひきこもればひきこもるほど、社会復帰が困難になります。


特に、
生活が不規則になっていたり、
家族ともあまり口をきかなかったりする場合は、
心療内科やメンタルクリニックで診断を受けておくと安心です。


「学校はさておき、あなたのことが心配だからちょっと病院へ行ってこようよ」
とか、
「お父さんとお母さんだけで、専門家に相談に行ってみたよ。もっと話し合いをしていこう」
など、
親御さんは積極的に、「いっしょに解決していこう」という態度を見せましょう。
決して、お子さんに対して、腫れ物に触るような扱いをしないことです。


また、「病院へ行ってきな」とか「学校の相談室を利用しなよ」など、
お子さんの自主性に頼る発言は、
この時期のお子さんには逆効果になる可能性が高いと思います。


「行けるものならとっくに行ってる」というのが、お子さんの本音です。


長期に不登校状態になっているお子さんの場合、
どれだけお子さんが反抗的な態度や無関心な態度をとっていたとしても、
それはお父さんお母さんへの依存です。


専門家の意見を取り入れながら、
親離れ子離れする方策を見つけていきましょう。



 

まとめますと、基本的には登校刺激は「してもいいししなくてもいい」となります。
親御さんが
「学校に行かせなくちゃ」
とか
「学校のことを話さなくちゃ」
と思うのではなく、
「今、お子さんにとって何が一番大切なテーマか?」
を考えてあげてください。


とはいえ、
そのテーマが見えずに、迷っておられる親御さんも大勢いらっしゃいます。


ご夫婦だけで抱えこまずに、ぜひ一度ご相談ください。
いっしょに考えさせていただきます。



 

 

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不登校の理由を言わないお子さんの心理

不登校のお子さんのお父さんお母さんにとって、「不登校の理由」って結構大きいですよね。
何事も、理由が分かれば納得できるものというのはたくさんあります。

「学校に行きたくないのは、”先生が怖いから”」
「学校に行きたくないのは、”友だちとうまくいかないから”」

・・・そんなふうに理由があって、不登校に至るまでの経緯を詳しく話してくれれば、共感もできますし、対策も練れます。

ただ「学校に行きたくない」というだけでは、休ませ続けるのも・・・と悩む親御さんも多くいらっしゃいます。

お子さんが学校に行きたくない理由を言わないときの対処法

お子さんが明確な理由がないのに学校に行かないときは、2通り、考えてみてください。

お子さんは「学校に行きたくない理由を『言わない』」のでしょうか。
それとも、「学校に行きたくない理由が『わからない』」のでしょうか。

「理由はあるけど、言えない」「理由はあるけど、言わない」場合

「理由はあるけど言わない」のだったら、話してくれるまでじっくり待つのが良いでしょう。

親御さんにも言えないほどの理由は、かなり深刻なものなのかもしれませんし、それほど大変なものではないけれどもお子さんにとっては「すごく深刻だ」と思えるものなのかもしれません。

いずれにしても、親御さんがじっくり待ってあげることで、お子さんは「親は自分を信じてくれた」と感じます。信頼関係が強くなれば、きっと理由を打ち明けてくれるはずです。

お子さん本人にも理由がわからない場合

「理由が本人にもわからない」お子さんの場合は、理由を言語化できないのか、それとも言語化するのをおそれているのか、のどちらかだと思います。

一緒に絵を描くとか、ゆっくり話す時間を設けるなど、芸術療法や支持的なカウンセリングのような時間を、お父さんお母さんと過ごすことをオススメします。

理由が漠然としていて言語化できないだけなら、家族でゆったりとした時間を和やかに過ごすことで心が癒され、自然と学校へ行く可能性があります。

理由を言語化するのをおそれているなら、「理由はあるけど言わない」タイプのお子さんと同様に、両親と信頼関係が強くなれば、ふと、「実は、友だちからのいやがらせをつらく感じていた」とか「実は、お母さんと離れて学校で過ごすのがつらかった」等と、学校へ行きたくない理由を自覚し、言語化できる可能性があります。

学校に行きたくないイメージ画像

小学生の「学校に行きたくない」・・・どうしたらいい?

お子さんが「学校に行きたくない」と言い出したとき・・・どんなお父さんお母さんも驚きます。
そして、対応に悩みます。

「休んでいいよ」と言っていいのか?
それとも「絶対ダメ!」と叱り飛ばして行かせるべきか?
それとも・・・?

「学校に行きたくない」への対策は「話を聴くこと」
小学生のお子さんが「学校に行きたくない」と言い出した場合は、まずはとことん話を聴いてあげましょう。

「休んでいいよ」とも「行きなさい」とも言わずに、ただ「どうしたの?」と理由を聴いてあげてください。

じっくり聴いてあげていると、たぶん、行きたくない理由を話してくれることと思います。

例えば、「友だちとケンカした」とか、「授業がわからなくてつまらない」とか、いろんな理由を話してくれるでしょう。

聴いてあげる時間は、5分10分では短いです。
とことん、お子さんの話が途切れるまで、聴いてあげましょう。

20分30分と聴いていると、行きたくない理由だけでなく、その背景や経緯も話してくれるでしょう。
ケンカする前の友だち関係や、授業中に指されて答えられず恥ずかしい思いをしたことなど・・・。

まだまだ小さい小学生でも、毎日いろんなことを感じ考えて、傷つき耐えているとわかると思います。

小学生は、心身が未成熟だからこそ、些細なことでも大事件ととらえます。
大人には小さなことでも、子どもにとっては一大事です。

そんな波乱万丈な日常生活を、お子さん自身がしっかり言葉にすることがとても大切です。

ぜひ共感しながら聴いて、お子さんの体験を共有してあげてください。

お子さんにとって、大好きな親御さんに自分のことを「わかってもらえている」と感じることがとても重要なのです。

小学生のお子さんにとって、親御さんの存在は「安全基地」です。
家庭が安心できる場所であればあるほど、学校や塾などの社会的な場所へ安心して出かけていけます。

心行くまで話し終えれば、おそらくたいていのお子さんがケロッとして、「やっぱ、学校行こうかな」と言ってくれることでしょう。