【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策】新学期前に地方自治体・教育委員会・小中学校に提案したいこと・その1「感染症教育の準備」

学校文化研究所

新学期を迎えるにあたり、新型コロナウイルス対策が懸念されます。

地方自治体、教育委員会、各学校が今、懸命に相談してくれているところだと思います。

私も家庭教師カウンセラーとして各ご家庭と関わらせていただく中で、リアルな心配や悩みを拝聴し続けています。

新型コロナウイルスへの感染予防と感染後の対策について、地方自治体・教育委員会・小中学校の関係者の皆さんへ、家庭教師カウンセラーとして提案したいことをまとめました。

今回は提案その1「感染症教育の準備」です。

提案その1:感染症教育の準備

感染症の予防と対策について、提案したいことのひとつめは「感染症教育を徹底すること」です。*1

感染症教育に求められることは多々あると思われます。

現時点での感染症教育(案)として次の3点を挙げておきます。

感染症教育(案)その1:正しい予防法・対処法を教える

感染症についての教育のうち、最も大切なのはやはり「正しい予防法・対処法を教えること」だと思います。

ただし、新型コロナウイルスは新興感染症です。

ですから、現時点では「正しい予防法」「正しい対処法」がわからない状態です。

正しい予防法・対処法がわからない中で、どのようにして感染症教育をするかが課題になってきます。

肝心なのは、感染症教育を教える側の先生方が、「間違った情報」「正しい可能性の低い情報」に惑わされないことだと思います。

現在のように正しい予防法・対処法がわからない場合、「間違っている情報を間違っていると教えること」が重要なのではないかと思います。

「正しいことをする」ではなくて「間違っていることはしない」ですね。

感染症の予防・対処についての情報の正確さを見抜くためには、ニュースやネットなどの二次情報ではなく、一次情報にあたることが大切です。

ミナコ
ミナコ

その意味ではこのページも二次情報にあたります。


適切な情報を発信するよう十分に心がけてはいますが、「私の意見」でしかありません。


その代わり……といってはなんですが、感染症のみならず何か情報を引用する際にはどなたでも情報元に触れられるよう、必ずリンクを貼ります。


ぜひご自身の目で確かめ、ご自身の心で考えてくださいね。

一次情報についても意見がわかれるところかもしれません。

私の見解では……ですが「一次情報」とは、医学的なことについては「感染症専門家(治療者・調査者)の論文」、政府・行政からの情報については「政府・行政(〇〇省・市区町村)の発表」です。

例えば、論文であれば感染症学会のHPで見ることができます。
査読前とのことですが、緊急で掲載してくれています。実際の症例が読めるので非常に勉強になります。

一次情報に触れるにはどこを見れば良いかについては、また別の記事で詳しく発信します。

感染症教育(案)その2:いじめ防止のために心理的な教育を行う

感染症教育は、「感染しない・させない」という物理的・医学的な教育だけでなく、心理的な教育も重要だと思っています。

感染症に関連して最も大事な心理的教育は、「いじめ・いやがらせに発展させないこと」だと考えます。

現時点でも、感染した人がネット等で批難されているのを見かけることがあります。

中には、ご自身の不注意で感染源になってしまった人もいるでしょう。

しかし、だからといって批難して良いというわけではありません。

これは難しいところなのですが……、学校というコミュニティに属する以上、感染した人が戻ってきやすい場所にしておくことも大切なのではないかと思うのです。

学校の先生方の人数やキャパシティは限られていますから、学校に任せきりというわけにはいきませんが、児童・生徒のコミュニティである以上はできることをしておかなければいけないと考えます。

学校で感染者が出た場合および感染が広がった場合、感染者が以後学校に来づらくならないような、児童生徒への心理的教育を考えるべきだと思います。

多分、正解はありません……難しいテーマです。

意気消沈させるようなことを言いますが、先生方がどれだけがんばったとしても、感染者が出た場合にはいじめやいやがらせは発生してしまうと思っていていいと思います。

今、これだけいじめが社会問題になっているにもかかわらず、いじめを撲滅することができていない。この現実が示唆しています。

各児童生徒の良心によりますから、本当に難しいですよね……。

ただし、事後に右往左往するのではなく、最初からいじめやいやがらせの予防・対処を考えておくことで相当、困難は回避できるのではないかとも思います。

矛盾するかもしれませんが……まずは感染した人が感染源とならないように物理的な感染症教育を徹底することが前提になると思います。

感染者が出なければいじめもいやがらせも発生しません。

また、特に私立学校に提案したいことなのですが、どんどん第三者の意見を取り入れていくほうがいいと思います。

少子化で学校経営も大変だと思います。
感染者が出るだけでなくいじめまで発生してしまったら大打撃になりかねません。

なかなか難しいかもしれませんが、先生がたそれぞれの意見をしっかり聞いて、物理的にも心理的にも新鮮な空気を取り入れていくことが今後の健全な学校経営につながっていくと思います。

各先生方も他人事と思わずに、どうせ雇われ教師だとふてくされずに、ご自身と生徒たちを守るために恐れず提案をしていくべきです。
先生方の勇気を、子どもたちがきっと見ています。

感染症教育(案)その3:保護者にも適切な理解を促す

児童生徒だけでなく保護者のかたにも感染症について適切な理解をしてもらうようにすることが非常に大事だと思います。

今、一番注意をするべきなのは、感染者が学校に来てしまうことです。

しかし、どれだけ学校側が注意喚起し、登校制限をかけたとしても、保護者が学校に行きなさいと言えば子どもは学校に来てしまうでしょう。

保護者の方がたも大変な状況です。

共働きの方も多いでしょうし小学校低学年ではまだお留守番が難しい子もいると思います。

これも、先ほどのいじめの発生と同じように意気消沈させるかもしれない予測なのですが……
感染が疑われても登校してしまう子はいると思います。

その場合、それこそ水際で食い止めるようにしなければいけません。

一案なのですが……
感染が疑われる子が登校してきた場合の専用教室を作っておくよう提案したいと思います。

少子化で教室が余っている学校も少なくないと思いますので、実践はわりと容易なのではないかと思います。

ただしこれも、前述のいじめ・いやがらせ問題とリンクしてきます。

「隔離部屋に入れられた」などと、揶揄されるケースは絶対と言っていいほど出てくると思われます。

けれどもここはひとつ、先生方だけでなく児童生徒自身にもひと頑張りしてもらうところかもしれません。

うーん、こんなこと言ったら私が叩かれてしまうかもしれませんが……

茶化されてもめげずに、状況をひっくり返すくらいのしたたかさを身につける機会にはなると思います。

留守番のできる子になる機会でもありますね。
うん。留守番に関してはしたたかさを身につけることよりも確実だと思います。

話が逸れましたが、保護者のかたへの感染症教育は本当に、切実に、大切です。

学校における感染症教育および感染予防・感染対策は、学校と保護者との協力がカギになると言ってもいいと思っています。

いろんな保護者さんがいて大変だとも思いますが、学校側は家庭側の意見もよく取り入れるようにしていったほうがいいと思います。

一方通行だと不満がつのりやすいですが、少しでも話を聞いてくれると思えば不満は格段に減りますから。

学校は家庭からメールなどでいつでも意見を聞いていくよという姿勢を見せた方がいいと思います。

新学期前も新学期が始まってからも、学校と家庭、双方向的な感染症教育をしていく。

それが徹底できたら、きっと学校で感染が広まることはない、と期待できるように思います。

理想論のようになっている部分もあるかもしれませんが、感染症教育について提案したいことをまとめました。

ご覧いただきありがとうございます。

*1
感染症教育とは:
「感染症教育」というのは適切な語ではないかもしれません。1件、「感染症教育」というワードが使われている論文を見つけましたが広く使われている言葉ではないようです。
このサイト内で使う「感染症教育」という言葉は、「感染症について適切に理解し予防・対策のために行動できるようにするための教育」の意味です。
このサイト内では、「感染症教育」という言葉を使わせていただきます。どうぞご理解ください。

【参考文献】
五味 晴美(2011)感染症教育の現状 ―グローバル化時代の感染症教育のあり方―

教室の画像:かっちゃんさんによる写真ACからの写真

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